第202回遊びのテーマ
「AI補完」~使いこなすのは至難の業~
これまで、AI補完については、第3回、第83回、第86回で取り上げました。
今回も同じような感じで進めていきます。
いつものようにお借りしてきます。
AI補完画面で、上方向だけ最大に補完する操作をしました。コストは24です。生成された画像がこちらです。
画像はもちろん良くないですが、そもそも操作と結果が合っていません。
次に、同じ操作をしてAI補完させようとしたところ、このようになりました。
モデルが有効ではないとのことです。
ここで、「AI補完」の一連の流れについて振り返ります。
・AI補完へ行く
・画像をドラッグかURLで読み込ませる
・ここで、モデルが自動的に決定されプロンプトが生成される
この時に様々な問題の元が発生します。自動的に読み込まれたモデルは、有効ではないとされることがあります。更に、操作画面上ではLoRAがないのに、生成させるとLoRAが有効ではないと表示されることがあります。
今回の元画像では、何度読み込ませても使用できないとされるモデルが自動選択されてしまいます。
・画像の拡張範囲を指定するとプロンプトが消える
・拡張範囲の面積によってコストが変動する 最大コストは24
・スライドバーを再びオンにしてプロンプトを読み込ませる
・画像生成する
(・もしモ元画像のモデルがわかるなら、同じものに変更して生成する。)
同様の操作で、右方向のみへ補完させる操作をしたのですが、下へも補完されてしまいました。
画像的には、全く使えません。
今度は、左側にコスト10で収まる程度に補完操作します。タイヤがうまく生成されればと期待します。
結果、下側にコスト10の分拡張されています。
上下左右の方向が何か変です。もう一度、左方向へ、今度はコスト14の分だけ補完します。
今度は、うまく生成されました。第3回で試したこととほぼ同じ結果になりました。
別な元画像で、第83回で試した全方向について確認します。
元画像
全方向、コスト24で拡張
第83回時点と変わっていないと思います。唯一、頭頂部だけはきちんと生成されました。
まとめ
AI補完の画像生成能力そのものはほとんど変わっていないようです。
しかし、これまでより、操作性が著しく悪くなり、拡張方向や拡張範囲が時々おかしくなっています。更に、使えないのにコストも上がっていてなんだかなと思います。
第3回、第83回、第86回の振り返り判定に迷いますが、条件付きで黄色ということにしておきます。
振り返り表
追記
第3回と第83回・第86回のAI補完の違いを書き忘れていました。第3回の時点では、画像を読み込ませると、長方形の短辺が枠に吸着し、長辺方向にのみ補完できるようになっていました。その時点での、AI補完の能力は、第3回の試行に見られるように優秀でした。しかし、任意の方向に自由に補完できるようになってからは、AI補完の能力は劣化してしまいました。
従って現時点の検証ではなく、仕様が変更された時点で、AI補完は「使えなくなった」になります。次回、「振り返り表」を修正いたします。
参考(※SeaArtも第3回時点ではこのようにできていました。)
以下は、「Clipdrop アンクロップ」のAI補完です。無料で、一度に4枚生成できます。長辺方向への補完、つまり左右両側が補完されました。4枚のうち違和感のない2枚を載せました。
(※ユーザーが多すぎるためか、何度やっても「数分後にやり直してください」と表示されました。日本時間の早朝だと1回ですぐに生成されました。)
「Clipdrop アンクロップ」の仕様は、SeaArt第3回時点のAI補完に似ていて、一度に一方向へできる仕組みとなっています。
AI補完された画像を再びドラッグして、今度は、「正方形」と指定してAI補完してみます。この操作を繰り返すことは、第86回の試行と同じになります。生成された画像を見れば、最後まで確かめなくても、結果は明白です。
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