第199回遊びのテーマ
「手の修復ができない」~第59回の修復方法が全く使えなくなりました~
Catchyにお願いして、プロンプトを生成しました。モデルは、RPGです。
A mighty wizard unleashes his fiery wrath upon his enemies, casting destructive fire magic in the style of RPG characters.
手の部分の指の関係が少し変です。
そこで、第59回の手の修復方法を使ってみます。
閲覧にご注意ください。
第59回の手の修復方法は全く使えなくなりました。
次の修復方法へ行きます。元画像をVバリエーションへ持っていき、手の部分だけ塗りつぶします。プロンプト欄には「手」とだけ入力します。
かえって変になってしまいました。この後、「手のひら」などプロンプトを変えても同じでした。
更に、元画像をVバリエーションへ持っていった後、高級修復→人物修復→手を選択して画像生成します。プロンプト欄には、「手」と入れたり「元のプロンプト」をコピペしたりしましたが「良い手」は生成されませんでした。
また、方法を変えます。元画像をコントロールネット「超高画質の再描画」へ持っていきます。
手の感じはかなりいいものの、指が6本になってしまいました。元画像のネガティブプロンプトはたった一つでしたが、「超高画質の再描画」にしたら、ネガティブプロンプトが以下のようになりました。
canvas frame, cartoon, 3d, ((disfigured)), ((bad art)), ((deformed)),((extra limbs)),((close up)),((b&w)), wierd colors, blurry, (((duplicate))), ((morbid)), ((mutilated)), [out of frame], extra fingers, mutated hands, ((poorly drawn hands)), ((poorly drawn face)), (((mutation))), (((deformed))), ((ugly)), blurry, ((bad anatomy)), (((bad proportions))), ((extra limbs)), cloned face, (((disfigured))), out of frame, ugly, extra limbs, (bad anatomy), gross proportions, (malformed limbs), ((missing arms)), ((missing legs)), (((extra arms))), (((extra legs))), mutated hands, (fused fingers), (too many fingers), (((long neck))), Photoshop, video game, ugly, tiling, poorly drawn hands, poorly drawn feet, poorly drawn face, out of frame, mutation, mutated, extra limbs, extra legs, extra arms, disfigured, deformed, cross-eye, body out of frame, blurry, bad art, bad anatomy
長すぎて驚きです。手の描画についての記述が複数見られます。以前検証したように、ネガティブプロンプトに、同じ対象に対するプロンプトを複数入れると、かえってマイナスになる場合があります。自動生成されたネガティブプロンプトはその条件に当てはまってしまいました。
今度は、コントロールネット「canny」へ持っていきました。一気に4枚生成です。
どれも「手」が悪化しています。本当は手のひら側が見えなければならないのに、手の甲側が見えたりしています。また、コントロールネットの場合は、修復ではなく再生成なので、元画像と同じように手の生成そのものが悪いと言えます。
まとめ
手の生成
VIP制限が解除されてから、SDXLとスタジオで何十枚か画像生成しました。真っ先に思ったことは、画像が崩れやすいことと「手」の生成が非常に良くないことです。今回のアップデートでは、目を見張るような良い変化がたくさんありましたが、一番肝心な部分がまだまだです。手の生成については、SeaArtに限らず、他の画像生成AIでも登場時からたくさん指摘されてきました。今一番求めたいのはその部分です。AIフェイススワップにはとても驚かされましたが、まず根幹の部分を頑張ってほしいです。
手の修復
一度、画像生成されしまった崩れた手を今のSeaArt内で修復することはとても困難です。少し前に紹介したアナログ的方法が一番うまくいくのは皮肉なことです。「手」に限らず、高級修復の中の「人物修復」「顔面修復」も思ったほどいい効果は得られません。今後のアップデートで改善されることを期待します。
ひとりごと
第59回の修復方法が使えるようになってくれれば、簡単で一番いいのですが…。以前使えていた、「生物学的に正しい」「解剖学的に正しい」のプロンプトも効果を発揮しなくなり、過去の遺物となりました。
ん? まとめを書き終えた後、まだ、やり残したことに気づきます。
「超高画質の再描画」で生成した画像をimg2imgへ持っていきます。Intelligent Analysisでプロンプトが読み込まれたら、スライドバーをオフにします。ゴミ箱をクリックして画像を削除します。一番初めの画像をドラッグして貼り付けます。そして、画像生成します。
手の向きは変わりましたが、手のひらを上にして火の玉を持っているところはとてもいい感じです。しかし、今度は顔が…。
このままでは終われない・・・。
canny再び
手の修復というテーマからはそれてしまいましたが、1枚の画像は何とか完成できました。
人間のスタミナも、SeaArtのスタミナもゼロになりました。
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