SeaArtで遊ぶ第162回

第162回遊びのテーマ
「img2imgの別な使い方」

本題に入る前に少しimg2imgの挙動についてお話します。この先の話は、ご自身で生成した画像ですぐに確かめることができると思います。
まず、自力で画像生成します。その画像をimg2imgへ持っていくと、自動的にプロンプトが生成され、モデルとLoRAが決定されます。すると、たいていは、生成時と違うプロンプト、モデル、LoRAになります。(LoRAが選択されなければ、たまに同じ設定になることもあります。)
そして、img2imgで画像生成させると元画像と同じものが生成されます。面白いなと思います。

さて、AI広場にある画像は、選択すれば「創作」から生成することができます。しかし、画像しかない場合、それからSeaArt外の画像の場合、設定もプロンプトもわかりませんませんから、ゼロから生成させることができません。その時に、img2imgが活躍します。
うまく文章で説明できていない気がしますので、具体例で説明していきます。
Yesterday’s best artworksへ行くと、前日の優秀作品を見ることができます、しかし、その画像に生成ボタンはありません。
以下、Yesterday’s best artworksにあった2枚の画像をお借りして進めていきます。
例1

img2imgへ持っていくと、赤い四角のところが表示されていません。これは、LoRAが使えない状態を表していて、このまま生成ボタンを押すとエラーになります。
そこで、LoRAを外します。
すると以下のような画像が生成されます。(ブログ規制を考えてぼかしを入れています。)違うということだけはおわかりいただけると思います。

このような例の場合は、元画像と同じ画像を生成することはできません。しかし、何回かトライすると、かなり近いものを生成することができます。コントロールネットへ行って生成した時のように、元画像が少し変化したものを得られます。




よく見ないと、間違い探しのようで気づかないくらいです。
例2

お借りした画像をimg2imgへもっていったとき、プロンプトが生成され、モデルとLoRAがきちんと設定されていれば、元画像と同じものが得られます。
ここまでは、普通のことです。
創作画面でリフレッシュアイコンをクリックして、再度画像生成しようとすれば、img2imgに飛ばされます。そこで、まず、モデルとLoRAを覚えておきます。プロンプトはコピーしておきます。
創作画面でゼロから作るような作業をします。プロンプトを貼り付け、覚えておいたモデルとLoRAを選択します。
そして、紙ヒコーキで画像生成すると、一番初めにお借りした画像のやや変化したバリエーションを生成させることができます。




AI広場に行き、お借りして創作ボタンをクリックした時、がっくりするパターンが二つあります。
一つは、VIPしかできないSeaARt2.0または2.1モードあるいはスタジオを使用している場合です。
もう一つは、im2imgへ飛ばされる場合です。img2imgだと当該作品が生成されるのは当たり前だなと思ってしまいます。
しかし、どちらの場合も今回の方法を使えば、ある程度元画像に寄った画像を生成できると思います。

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