NO.723 涙

落書きのような涙の生成が気になったので、確かめてみようと思います。

同じプロンプトを使ってモデルを変えて生成していきます。

close-up portrait of a sad woman, crying, tears on cheeks, red eyes, puffy eyes, trembling lips, emotional expression, no background, soft lighting, highly detailed, photorealistic, cinematic, emotional focus

SeaArt Film

SeaArt Infinity

「tears running down her cheeks」が、ジェル状の赤い物質になっています。

CyberRealistic

Pony Realism

yayoi_mix

Juggernote XL

Beautiful Realistic Asia

majic MIX realistic

SD XL

唯一、涙が生成されなかったモデルです。

プロンプトの中にある「 tears on cheeks」と「 red eyes」を2つ満たしたモデルは、3つでした。

プロンプトを変更して、生成してみます。

woman, tears running down her cheeks, emotional, medium close-up, no background, soft lighting, natural expression, subtle sadness, focus on tears, photorealistic

SeaArt Film

SeaArt Infinity

プロンプトが変わっても、涙は、頬の上にある異物といった感じです。「tears running down her cheeks」が生かされないのは、Infinityだけです。

yayoi_mix

Pony Realism

SeaArt Filmだけが異次元の生成力でした。それに続いたのがPony Realismでしょうか。また、Film以外は、プロンプトに忠実に生成してくれませんでした。

「red eyes」が、他のプロンプトと関連付けられて捉えていれば、「泣いてるシーン」なのだなと理解して、違和感のない赤い目になるでしょう。しかし、「red eyes」を独立したものと捉えれば、違和感のある赤い目になります。「red eyes」というプロンプトの理解の仕方がモデルによって違いました。このような意味においても、SeaArt Filmだけ異次元の創造力で、泣き腫らす様子が完璧です。

最後のPony Realismで、涙の生成についてわかったことがあります。それは、NO.721で述べた落書きのような涙の生成のことです。右目の目尻付近にある涙をよく見ると一番外側の部分が落書きのようになっています。今回の画像は顔をクローズアップしているのであまり問題が起きませんでした。しかし、恐らくもっと引いた画像を生成すると、涙の輪郭部分が強調されて落書きのように見えるのかなと思います。

「涙」、画像生成AIの未解決問題がまた1つ明らかになりました。

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